日本初の火葬

700年、日本初の火葬が行われたと言われています。

道昭という僧侶が荼毘に付されたとそうです。

703年、持統天皇が天皇としてはじめて火葬されました。

これによって貴族の間にも火葬が浸透して、各所にも火葬場が作られていったそうです。

遺体を火葬するのは仏教の影響です。この頃の日本仏教は貴族のためのもので、庶民にまで火葬が広まることはありませんでした。

仏教の葬儀が火葬なのは、お釈迦様が荼毘に付されたからと言われています。

当時のインドはバラモン教やヒンドゥー教が主で高貴な人たちは遺体を焼くことが一般的でした。お釈迦様も高貴な生まれなので御遺体は火葬されました。お釈迦様の遺骨は仏舎利塔に安置されているかと思います。

荼毘に付されたお釈迦様の遺骨は8万粒ほどに分けられ、多くの寺院に分けられました。

空海さんも中国(唐)から仏舎利をたくさん持って帰ったといいます。

当時、中国は儒教の国なので遺体を火葬するという習慣はありませんでした。中国仏教が興ったあとも、庶民まで火葬が広まることはなかったようです。

本物のお釈迦様の遺骨や遺髪のことを真舎利といいます。世界中には代替として宝石や経典をおさめている仏舎利塔もあります。

真舎利は日本にもあります。覚王寺日泰寺はタイから頂いた真舎利を収めるために建立されました。

仏教が庶民にまで広がったのは、鎌倉時代の浄土宗からです。

その後、浄土真宗の親鸞さんが火葬を勧めていたので、信者は火葬だったようです。

親鸞さんの場合は、お釈迦様が荼毘に付されたからという理由で火葬を勧めたのではなくて、葬儀は簡単にするようにという意味だったそうです。

とはいえ、火葬には大量の薪が必要です。遺体を焼くにも相当な技術が必要だったようで、庶民が火葬で故人を送るというのは難しいことだったようです。